公開日

冷たい麺を慌てずに出すための段取り

Authors
  • avatar
    Name
    Niva Cook 編集部
    Twitter

冷たいそば、うどん、そうめん、冷製パスタは、火を使う時間が短いぶん、最後の数分に作業が集中します。湯が沸いたのにざるが見つからない、麺がゆで上がったのに具が切れていない、氷を探している間に麺がのびる。こうした慌ただしさは、料理が難しいからではなく、順番が逆になっているためです。冷たい麺は「ゆでてから考える」料理ではなく、ゆでる前に出口まで作っておく料理だと考えましょう。

ゆでる前の五分を使う

最初につゆを用意します。市販のめんつゆは表示どおりに割り、手作りならだし、しょうゆ、みりんなどを合わせて味を決め、冷蔵庫に入れます。氷をたくさん入れて急冷すると薄まりやすいので、冷たい水を使うか、少量の氷で温度を下げるほうが安定します。時間に余裕があれば、食べる器も冷蔵庫へ入れておくと、盛り付けた麺の温度が上がりにくくなります。

次に、具を二〜三種類に絞ります。たんぱく質は温泉卵、ツナ、納豆、前日の蒸し鶏のどれか一つ。野菜はきゅうり、トマト、オクラ、ねぎから一つ。香りづけは大葉、しょうが、ごま、のりから一つで十分です。具が多いほど立派に見えても、刻む時間と小皿が増え、冷たい麺の手軽さが失われます。切る物は先に切り、水気が出るトマトやきゅうりは食べるまで冷蔵庫に置きます。

道具を並べてから火をつける

鍋に湯を沸かす前に、ざる、大きめのボウル、菜箸、盛り付ける器を出します。ざるをシンクに置き、流水を使えるよう蛇口の周りを空けておくと、ゆで上がりの動きが一続きになります。麺を洗う時に使う冷たい水も確認しましょう。氷水を使う場合は、ボウルに水と氷を先に用意します。ここまで済んでいれば、タイマーが鳴った後に探し物をする必要がありません。

具体例として、二人分の冷たいうどんを平日に出すなら、最初にめんつゆを二つの器へ注いで冷蔵庫へ入れます。きゅうり一本を細切りにし、ツナを小皿へ移し、のりをちぎります。鍋、ざる、ボウルを配置してから湯を沸かします。うどんを表示時間より30秒ほど早く一本食べて確認し、好みの固さでざるへあけます。流水でもみ洗いしてぬめりを落とし、最後に冷水で締め、水をよく切って器へ。具をのせれば、火を止めてから二〜三分で食卓に出せます。

麺の食感を守る洗い方

ゆで上がった麺は、すぐに流水へ移します。熱いまま置くと余熱で火が入り、表面もべたつきます。手で優しくほぐしながら洗い、そうめんやうどんのぬめりを落とします。強く握りつぶすと麺が切れるので、押すよりほぐす感覚で行います。氷水は長く漬ける必要はありません。流水で十分冷えた後、短時間だけ通してからざるを数回振り、余分な水を落とします。水切りが甘いと、せっかく冷やしたつゆが薄くなります。

よくある失敗は、具を麺がゆで上がってから切り始めること、麺を洗うボウルを後から出すこと、氷を入れすぎてつゆの味をぼかすことです。また、大量の麺を小さな鍋でゆでると湯の温度が下がり、時間どおりに仕上がりません。二人分以上で鍋が小さいなら、ゆでる回数を分けるか、麺の種類を変える判断も必要です。食卓へ運ぶ直前に具を全部山盛りにすると混ぜにくくなるため、薬味は小皿で添えて各自が足す形も便利です。

帰宅が遅い日には、朝や前日にできることを一つだけ前倒しにします。つゆを作って冷やす、ねぎを切って保存容器に入れる、器を取り出しておく、このどれかで十分です。麺はゆでたてを食べるのが基本なので、先にゆで置きはしません。食べる人の帰宅時間がずれるなら、具とつゆだけを個別にしておき、麺は食べる直前に少量ずつゆでると、最後の一人まで食感を保ちやすくなります。

二人分の具体例と失敗の防ぎ方

冷凍うどん二玉なら、最初にめんつゆを冷水で割って冷蔵庫へ入れます。きゅうり一本を細切りにし、ツナ一缶の汁を切り、のりを出してから鍋の湯を沸かします。うどんは表示どおりにゆで、ざるへ上げて流水でほぐし、最後に冷水へ通します。ざるを数回振って水を切り、器に盛って具とつゆを添えれば、ゆで上がりを待たせずに出せます。

よくある失敗は、麺をゆでてから具を探し始めること、氷をつゆへ入れすぎて薄めること、水切りが甘いことです。味が薄い時に醤油だけを足すより、濃縮つゆを少量ずつ足して整えます。麺を冷水に長く放置すると食感がぼやけるので、食べる直前に洗って切ります。鍋が小さいのに大量の麺を入れると湯温が下がるため、二回に分けるほうが確実です。段取りとは急ぐためではなく、最後の一分を麺だけに使うための準備です。

まとめ

冷たい麺を慌てずに出す鍵は、つゆ、具、洗う道具、盛り付ける器を先に整えることです。ゆで上がったらすぐ洗い、水をしっかり切れば、短いゆで時間は味方になります。次回は火をつける前に、ざるとつゆを準備するところから始めてみてください。

広告Amazon JP

デジタル温度計

火の通り、鶏肉、再現しやすい家庭料理を扱う記事に自然に合わせやすい道具です。

広告。Niva CookはAmazonアソシエイトとして適格販売により収入を得ることがあります。

Amazonで見る
冷たい麺を慌てずに出すための段取り | Niva Cook