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夏の果物を大仕事にせず楽しむ保存の工夫
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- Niva Cook 編集部
夏の果物は香りも見た目も魅力的で、旬のうちにと多めに買いたくなります。ただ、暑い季節は熟す速度が予想より早く、保存のために急いでジャム作りを始めると、かえって果物が宿題のように感じられます。大切なのは、全部を加工して救うことではありません。食べ頃を見分け、小さな行き先を用意し、一番おいしい時に気軽に食べることです。
買った日に熟し具合を分ける
保存方法は品種や熟し具合、包装によって違うため、購入時の表示や販売元の案内を確認します。追熟を案内されている物と、冷蔵で扱う物、切った果物を分けます。暑い室内へすべて並べて置かず、切った物や要冷蔵の物は速やかに冷蔵します。硬さや香りは食べ頃の参考ですが、安全を保証する判定には使いません。
ベリーやぶどうは、買った日に傷んだ粒がないかをそっと確認します。この時に全部を洗うのはよくある失敗です。表面の水分が残ると傷みやすいため、洗うのは食べる直前にし、保存容器には乾いたペーパーを一枚敷きます。重ねすぎず、ふたをぴったり閉めて蒸らしすぎないことも大切です。果物ごとに表示された保存方法があれば、それを優先してください。
食べる順番を見える形にする
「柔らかいもの、切ったもの、粒が外れたもの」から食べる順に決めます。冷蔵庫の奥に入れて安心するのではなく、翌朝のヨーグルトを取る棚や、目につくかごに早く食べる分を置いてください。食べ切るために凝ったデザートは要りません。半分の桃を朝食に添える、ぶどうを数粒だけ弁当へ入れる、ベリーをシリアルに散らす。その程度の使い方が、最も続きます。
たとえば桃四個とブルーベリー一パックを買った場合、硬い桃二個は販売元の保存案内に合わせ、香りのある桃二個とブルーベリーは早く食べる組にします。当日はブルーベリーをヨーグルトへ、翌朝は冷やした桃を一個そのまま食べます。三日目まで残りそうな桃は、皮をむいてくし形に切り、レモン汁を少量からめて冷凍。この流れなら、コンポートを煮る時間がなくても果物の良さを残せます。
食べ切れない分は新鮮なうちに分ける
食べ頃を過ぎそうな分には、十五分以内で終わる逃げ道を用意します。切った果物を平らな皿やトレーに広げて冷凍し、凍ってから保存袋へ移せば、必要な量だけスムージーや炭酸水に使えます。やわらかいベリーはつぶしてヨーグルトに混ぜてもよく、桃やすももは刻んでトーストにのせても十分です。大量の砂糖や長時間の加熱は必須ではありません。
一方で、「少し傷んだら必ず加工しなければ」と思い込むのも負担になります。異臭、カビ、汁が出ている部分があるものは無理に使わず、状態に応じて処分してください。また、食べ頃の果物を全量冷凍してしまうと、生の香りを楽しむ機会まで失いがちです。冷凍するのは状態がよく、食べ切れないと分かった分だけ、という線引きが現実的です。
購入量も保存の一部にする
保存を楽にする一番確実な方法は、食べる人数と予定に合わせて買う量を小さくすることです。特売の大箱が魅力的でも、平日に家で朝食を取らない週なら、小さなパックを二回買う方が満足度は高くなります。来客や週末の朝食など、食べる場面が決まっている時だけ量を増やしましょう。果物売り場では、すでに柔らかいものばかりを選ばず、食べ頃の違うものを混ぜると順番が作れます。
持ち帰りにも注意します。真夏の車内や日なたに長く置くと、冷蔵が必要な果物は急に傷みやすくなります。買い物袋の底で桃やベリーを押しつぶさず、帰宅したらまず果物を出す流れにしてください。冷凍袋には日付と中身を書いておくと、数週間後に何を使うか迷いません。氷菓のように食べるか、飲み物へ使うかを一言添えると、冷凍した果物も忘れにくくなります。
冷凍と瓶詰めは別の保存方法
砂糖やレモン汁を少し足しただけで、常温保存できるジャムになるわけではありません。簡単な果物のソースは、その場で食べる少量を作るか、保存条件が明確なレシピに従います。容器を熱湯ですすいだことだけを根拠に長期保存せず、本格的な瓶詰めをしないなら冷蔵・冷凍で扱う前提にします。
かびや異臭のある物は、悪い部分を隠してスムージーにしないでください。冷凍も腐敗を元に戻す処理ではありません。冷凍する時は食べられる状態の果物を適切に洗い、水気を落とし、用途に合う大きさへ切ります。保存袋へ中身と日付を書き、後で使い方が分からなくならないようにします。
凍ったままの果物をかむと硬いため、食べる人に合う形へ調整します。子どもへぶどうなど丸い物を出す場合も、そのまま丸ごと口に入れない切り方を選びます。市販の冷凍果実は加熱が必要な商品もあるため、見た目だけでそのまま食べられるとは決めず包装を確認してください。
まとめ
夏の果物は、熟し具合で置き場所を分け、早く食べる分を見える場所に置くと無理なく楽しめます。洗うのは直前にし、食べ頃を過ぎそうな分だけ冷凍や簡単なアレンジへ回しましょう。買った日に「今日食べる分」と「明日見る分」を決めれば、保存が大仕事になりません。