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揚げ物にしなくても野菜を香ばしく仕上げるコツ
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- Niva Cook 編集部
野菜を香ばしく、縁が少しカリッとするように仕上げたい時、たくさんの油で揚げる必要はありません。家庭のフライパンでも、水分を減らし、十分に温めた面に野菜を重ねず置けば、甘みと焼き色を引き出せます。重要なのは強火で急ぐことではなく、蒸す条件を避けることです。少ない油で焼く方法を覚えると、副菜も付け合わせも気軽に増やせます。
焼く前に水分と大きさを整える
洗った野菜は、ざるで水を切った後にペーパーや清潔な布で表面の水滴を拭きます。水滴が多いままフライパンへ入ると、油がはねるだけでなく、熱が蒸気に使われて野菜がしんなりします。完全に乾燥させる必要はありません。ブロッコリーの房の間、きのこのかさ、ズッキーニの切り口など、目に見える水を取るだけで差が出ます。
切り方は火の通りをそろえるための準備です。にんじんやれんこんは7〜8mmの半月切り、ズッキーニは1cm弱の輪切り、パプリカは幅をそろえた細切りにします。きのこは包丁で細かくしすぎず、手で裂いて断面を増やすと水っぽくなりにくいです。厚みがばらばらだと、薄い部分が焦げるのを待つ間に厚い部分が生焼けになります。見た目を完璧にそろえるより、同じフライパンに入れる食材の厚みを近づけましょう。
フライパンでの基本手順
フライパンの予熱と油の入れ方は製品の説明書を優先します。表面加工のある物を空のまま強く熱したり、手をかざして温度を試したりしません。適した火加減で油を薄く広げ、水気を押さえた野菜を一層に並べます。隙間があれば蒸気が抜け、切り口に焼き色を付けやすくなります。
並べた直後は、30秒から1分ほど触らずに待ちます。焦げ始めたら待たずに火を弱めます。焼き色を付けるために焦げを放置する必要はありません。底に軽い抵抗が出た後、自然にはがれるようになれば返し時です。片面に色がついたら返し、火の通りを見ながらさらに焼きます。硬い根菜は先に電子レンジで短時間加熱しておくと、表面を焦がさずに仕上げられます。
たとえば、ブロッコリー半株とパプリカ一個を副菜にするなら、ブロッコリーは小房にして耐熱皿で1分半ほど加熱し、水気を拭きます。温めたフライパンに油を入れ、まずブロッコリーの切り口を下にして置き、隙間にパプリカを並べます。1分ほど動かさず、色づいたら返します。最後に塩少々、粗びき黒こしょう、レモン汁を少量加えれば、揚げなくても香りのよい一皿になります。しょうゆを使うなら火を弱め、仕上げに鍋肌から少量入れてすぐ火を止めます。
味付けは仕上げ寄りに
塩を最初にたくさん振ると、野菜によっては水分が出て焼きにくくなります。まず焼き色をつけ、途中か最後に塩を加えると、表面の香ばしさを保ちやすくなります。にんにく、しょうが、乾燥ハーブは焦げやすいため、野菜を返した後か、油の少ない場所で短時間だけ香りを出します。酸味のあるレモンや酢、粉チーズ、ナッツなどを仕上げに足せば、油を増やさず満足感を作れます。
焼き色が付きにくい原因には、野菜の水分が多いこと、鍋いっぱいに詰め込むこと、ふたをして焼き色を待つことです。これらは蒸し野菜には向いても、カリッとした表面にはつながりません。冷凍野菜を一度に大量に焼くのも水分過多の原因です。もし水っぽくなったら、ふたを外して野菜を広げ、水分が飛ぶまで少し待ってから味を整えます。無理に強火へ上げるより、一回量を減らすほうが次回は成功しやすいでしょう。
フライパンの素材や火力によっても、焼き色がつく速さは変わります。初めての組み合わせでは、色がつくまでの時間を時計で一度見ると、次回の目安になります。焦げが心配なら中火よりやや弱い火で始め、温度が下がりすぎたと感じた時だけ少し上げます。油を使わない焼き方ではなく、少量の油を熱の媒介として使うと考えると、焦がしすぎず香ばしさを作りやすくなります。残った野菜は翌朝の卵料理やサラダにも使えます。
根菜の中心と表面を別々に仕上げる
れんこんやにんじんは、表面の色だけが早く付く場合があります。中心が硬いままなら強火を続けず、次回は厚みを薄くするか、先に適した方法で加熱します。電子レンジを使う時は耐熱容器と商品の条件に従い、量や機器で時間を調整します。蒸気でやけどしないよう、ふたやラップを開ける向きにも気を付けます。
かぼちゃのように甘みのある野菜は、薄い部分や皮の近くから焦げやすくなります。大きさをそろえ、濃い焼き色を全体へ付けるより、一面が色づいたら弱い火で中を仕上げます。ズッキーニなど水分の多い物は、根菜と同時にたくさん入れず、別々に焼いて最後に合わせると食感を調整しやすくなります。
塩やたれは少しずつ加えます。しょうゆを熱い鍋肌へ一気に注ぐと焦げやすいため、火を弱めて少量から使います。酸味を足したい時は盛り付け後にレモンを添えると、焼いた表面を必要以上にぬらさずに済みます。揚げた衣と同じ食感を保証する方法ではなく、野菜の切り口の香ばしさを楽しむ調理と考えましょう。
残った焼き野菜は食卓へ長く置かず、清潔な浅い容器で速やかに冷却・冷蔵します。温め直すと柔らかくなるため、初日の歯触りを取り戻そうと強火で焼き続けるより、スープや卵料理に変えるほうが扱いやすい場合もあります。
まとめ
揚げずに野菜を香ばしくする鍵は、水気を拭くこと、厚みをそろえること、フライパンに詰め込みすぎないことです。温めた面に並べたらすぐ動かさず、焼き色がついてから味を足します。まずは一種類の野菜を少量で焼き、表面が色づくまで待つ感覚をつかんでみてください。