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家庭で鶏肉を安定しておいしく焼く方法
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- Niva Cook 編集部
鶏肉を焼くと、表面は焦げたのに中心が不安、あるいは火を通そうとして胸肉がぱさつく、ということが起こります。これは腕前の問題というより、肉の厚み、表面の水分、火加減が毎回違うためです。家庭で安定しておいしく焼くには、派手な技法よりも、焼く前の条件をそろえ、中心まで安全に火を通すための目安を持つことが役立ちます。
焼く前に厚みと水分を整える
鶏もも肉も胸肉も、冷蔵庫から出したら包装を外し、表面の水分をペーパータオルで押さえます。水分が多いと焼くというより蒸され、皮はぱりっとしにくくなります。次に厚みを見ます。胸肉は太い側が厚ければ、横から包丁を入れて開くか、ラップをかぶせて軽くたたき、全体を二〜三センチ程度に近づけます。もも肉も厚い部分の筋を切り、皮側を平らにします。
塩は肉の重さに対しておよそ一パーセントを目安にすると、味がぶれにくくなります。300グラムなら塩3グラム程度です。正確さを優先したい日は、はかりで小皿に出してから両面に振ります。時間があれば焼く20〜30分前に塩をし、急ぐ日は直前でも構いません。こしょう、にんにく、ハーブは焦げやすいので、強い火で焼く前に付けすぎないようにします。
基本の焼き方を固定する
フライパンは肉を入れる前に中火で温め、油を薄く広げます。皮付きもも肉なら皮側を下にして置き、最初の一分ほどは動かしません。焼き色が付いたら弱めの中火にし、脂が多ければ出た脂を少し拭き取ります。肉が反っている場合は、フライ返しで短時間だけ軽く押さえて接地面を作ります。強火のまま最後まで焼くと、外側だけが急速に固くなります。
片面に十分な焼き色が付き、肉の側面の色が半分ほど変わったら裏返します。裏面は中火から弱火で焼き、必要ならふたを少しずらしてのせます。蒸気を閉じ込めすぎると皮はしんなりするので、皮を楽しみたい時はふたを使わず、火を弱めて時間をかけます。厚い肉は焼き色を付けた後、少量の水を加えてふたをし、弱火で短く蒸し焼きにする方法も安全です。
具体例:鶏もも肉一枚を焼く
約280グラムの皮付き鶏もも肉を用意し、余分な水分を拭き、厚い部分に浅く切れ目を入れます。塩を約3グラム振って20分置き、焼く直前にもう一度表面を軽く押さえます。中火で温めたフライパンに皮側から入れ、二分半ほど動かさずに焼きます。焼き色を見て弱めの中火に落とし、さらに四〜五分、脂を時々拭きながら焼きます。
裏返したら弱火で三〜四分を目安にします。肉の最も厚い場所に食品温度計を刺し、中心が75℃に達していることを確認します。温度計がなければ、厚い部分に切れ目を入れて透明な肉汁かを確認する方法もありますが、肉汁の色だけでは判断が難しいため、温度計が最も確実です。火を止めて皿に移し、アルミホイルをふんわりかけて三〜五分休ませてから切ります。これで肉汁が落ち着き、切り分けても皿に流れにくくなります。
よくある失敗と対策
冷たい肉を急いで強火にかけ、何度も裏返すと、温度が安定せず焼き色も付きません。一度置いたら、まず片面が自然に離れやすくなるまで待ちます。また、味付けした肉をたれごと焼くと、糖分やみりんが先に焦げます。照り焼きのたれのような甘いたれは、肉に火が通った終盤に加え、短時間でからめるのが安全です。
もう一つの失敗は、切って赤みがないか何度も確認することです。穴を増やすほど肉汁が流れます。不安を減らすために、一度食品温度計を使って自宅のフライパンと肉の厚みで必要な時間を知るとよいでしょう。生の鶏肉に触れた手、包丁、まな板は、野菜や盛り付け済みの料理に触れる前に洗浄します。安全な取り扱いも、おいしさを安定させる基本です。
まとめ
鶏肉を安定して焼く鍵は、厚みをそろえ、水分を拭き、強火だけに頼らず、中心温度を確認して休ませることです。まずは同じ大きさの肉でこの手順を繰り返すと、自分のフライパンでの火加減が読めるようになります。安全を確かめながら、しっとりした仕上がりを毎回再現していきましょう。
鶏肉は厚み、塩、火加減、休ませる時間を整えると、家庭でも仕上がりが安定します。完璧な形を最初から作るより、次に料理する時の迷いを一つ減らすくらいの調整から始めると、日常のキッチンに残りやすくなります。
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