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動きが速くなる調理ステーションの作り方
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- Niva Cook 編集部
料理に時間がかかる原因は、包丁さばきよりも小さな往復であることが少なくありません。冷蔵庫へ戻る、引き出しから計量スプーンを探す、切れ端を捨てに行く。その動きが重なると、簡単な夕食でも途中で集中が切れます。調理ステーションとは、下ごしらえから加熱へ渡すまでの物を一か所に集め、手の移動を短くする作業場所です。
料理の流れを四つに分ける
まず普段使う作業台の上で、「取り出す」「切る」「混ぜる」「捨てる・戻す」の順番を書き出します。切る場所にはまな板、包丁、ボウルを置き、まな板の利き手側には食材くずを入れる小鉢や紙袋を置きます。反対側には切った食材を入れるボウルを用意します。この二つの受け皿があるだけで、作業台へ切れ端や食材を直置きする回数が減ります。
次に、塩、油、こしょう、よく使う調理酒などを小さなトレーにまとめます。調味料をすべて出す必要はありません。週に何度も使う四、五本だけを選び、加熱前にトレーごと近くへ置きます。計量スプーン、菜箸、へらも同じ引き出しに寄せると、味つけの途中で手が止まりにくくなります。
水場とゴミ箱への道を空ける
速いステーションは、作業台の上だけでは完成しません。シンクの片側には洗った野菜を置くざるか布巾の場所を残し、もう片側は使ったボウルを仮置きする場所にします。ゴミ箱が遠いなら、小さな卓上容器や空の食品袋をくず入れにし、下ごしらえの最後にまとめて捨てます。濡れた手で戸棚を何度も開けない流れを作ることが大切です。
戻す場所も先に決めます。調理中に使った調味料トレーは加熱が終わったら棚へ、包丁とまな板は食事前に洗う、というように区切ります。全部を最後まで出したままにすると、食後の片づけが大仕事になります。途中で一度リセットする地点をつくると、作業台は狭くても回ります。
具体例:二人分の野菜炒めとスープ
平日に野菜炒めと卵スープを作るとします。始めにまな板の左へ玉ねぎ、にんじん、豚肉を入れる大きなボウル、右へくず入れを置きます。手前には塩、油、しょうゆ、菜箸、へらを載せたトレーを置き、シンクにはざるを一つだけ用意します。食材を切ったら、ボウルをそのままコンロ脇へ運びます。
フライパンで炒めている間に、空いたまな板を洗い、トレーの調味料を棚へ戻します。スープ用の鍋には、残したねぎの青い部分と卵を入れるだけにします。この例では、途中で開ける引き出しは一回、洗う道具はまな板、包丁、ボウル、フライパン、鍋に絞れます。献立を複雑にしなくても、置き方だけで手順は軽くなります。
よくある失敗と直し方
失敗しやすいのは、便利そうな道具をすべて作業台へ並べることです。トング、ボウル、調味料が多すぎると、肝心のまな板を動かす場所がなくなります。今夜使う物だけを置き、使う予定が変わったら一つ戻すくらいで十分です。また、ゴミ箱を近づけすぎて衛生が気になる場合は、ふた付きの容器ではなく小さなボウルに紙を敷き、作業後すぐ空にしましょう。
コンロのすぐ横に油や布巾を置きすぎるのも危険です。加熱面の周囲は熱源として空け、トレーは少し離れた作業台側に置きます。速さを優先しても、熱い鍋を置く場所と取っ手の向きは毎回確認してください。
まとめ
動きが速くなる調理ステーションは、道具を増やす仕組みではなく、切る、受ける、捨てる、戻す動きを整える仕組みです。まな板の両側にボウルとくず入れを置き、よく使う調味料だけをトレーにまとめ、水場への道を残します。まず一回の夕食で往復を一つ減らすことから始めれば、自分の台所に合う配置が見えてきます。
毎回同じ準備にしない工夫
調理ステーションは固定家具ではないため、献立に合わせて軽く組み替えます。煮込み料理の日は鍋の近くにおたまと味見用の小皿を置き、オーブン料理の日は天板を置く耐熱スペースを先に空けます。ただし基本の包丁、ボウル、くず入れの位置は変えません。変える物と変えない物を分けることで、違う料理でも体が自然に次の動きを覚え、急いでいる夜にも準備がぶれにくくなります。
作業が終わったら、次回のために不足した物を一つだけ補充します。ゴミ袋、キッチンペーパー、塩などを切らさないことで、整えた動線を翌日もそのまま使えます。
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